akamai2017’s blog

熊本県山鹿市の鹿央赤米クラブです。赤米・黒米・緑米の3種類の古代米を栽培し地域活性化活動も行っています。

米の栽培手順

種籾の選別
種にするお米である「種籾」は前年の稲刈りの際に選んで倉庫に大切に保存しておいたものです。
中身の詰まった良い種籾を選ぶために塩水選を行います。
種籾を塩水につけて、軽い種籾を浮き上がらせ、底に沈んだ重くて良い種籾を選びます。
選んだ籾種は水で洗い、水につけておきます。

 

種まき
1週間ほど水につけた種籾は苗代田や苗床にまきます。

苗床は乾燥させた土に燻炭と肥料を混ぜて作ります。
米のできの善し悪しは苗のできに大きく左右されます。
土中の根の張り具合が大切です。
2~3週間かけて本葉4~5枚、草丈15cm程度まで成長させます。

田起こし
一般的な田んぼは「乾田」です。
乾田とは、秋に田んぼの水を抜いて乾かし、春に深く耕して肥料を入れることで地力を向上させる方式です。
深く耕すためにトラクターを使います。

代掻き
田起こし後に水を張り、土を砕いて掻き混ぜて、田んぼの表面を平らにする作業です。
田んぼの水漏れを防ぎ、苗を植えやすくし、苗の根付きと発育を良くします。
雑草の発生を抑える効果もあります。

田植え
苗が15cm位になったら田植えです。
稲を土に植えていきます。

田植え終了後は、秋まで 水管理、草刈り、施肥、害虫駆除を行います。

中干し
夏の暑い盛りに田んぼの水を抜いて、ひびが入るまで乾かすのが中干しです。
稲は水を求めて根を張るので肥料の吸収が良くなります。
中干しの頃には籾が出来、籾の集合体である穂が出てきます。
これを出穂と言います。
稲は穂を出すとすぐに開花して受粉します。
受粉により、籾の中で胚ができ、養分をデンプンにして籾に蓄積して成長します。
中干しは完全に水分を抜いて土を乾燥させるのではありません。
美味しいお米が実るには、土に適度な水分確保されている必要があります。

稲刈り
稲穂が垂れ下がると稲刈りの時期です。
穂が出てから約40~45日くらい。
早く刈りすぎると米が充実する前で収量が少なくなります。
逆に遅れると収量は増えますが、籾が熟れすぎて米の色やつやが悪くなります。
見極めが大切です。

乾燥・脱穀・籾摺り
収穫した実は乾燥させて水分を抜きます。
乾燥させた稲の穂先から籾を落とす作業が脱穀です。

脱穀した籾には、稲の葉や藁くずが混ざっています。
風の力を利用して取り除きます。
脱穀が終わると籾摺りです。
籾摺りは籾から籾殻を除去して玄米にする作業です。